2011年6月13日月曜日

DSLR Future









現在、DSLRと呼ばれるデジタル一眼レフカメラは、フィルム時代からの延長線上にある物がほとんどだ。NIKONCanonに代表される光学機器メーカーが銀塩時代から培った技術の延長上に位置される。
即ち、画像記録部分(フィルム)を記録素子(センサー)に置き換えただけの辻褄合わせの成されていない製品と言わざるを得ない。
SLR Film Cameraとして、機能及び形がデザインされたものが現在のDSLRと呼ばれるデジタル一眼レフカメラの主流となっているが、果たしてそれが理にかなった物であるかどうかは疑問だ。上に画像を紹介したRED DIGITAL CINEMAのカメラといい、HASSELBLADといい、銀塩時代とは設計を一新している。
 
もちろん光学部分のノウハウは生かしつつ、より洗練されたデザインで発売された。
デジタル化の影響はハードメーカーに対して、ソフト面での強化も余儀なくした。それぞれのメーカーがデータ現像用のソフトを賄わなくならなくなったコストをプラスされるのは歓迎されることではないが、既にサードパーティーのソフトも登場して来ている現状を鑑みると、もはや吐き出す画像フォーマットさえ統一されていれば自社ソフトはそれほど重要な位置を担わなくなるのでは?と、推測する。
それよりも、ISOレベルでの規格統一が、何よりも望まれる。

私が最初に手にしたDSLRは2001年に登場したCanon EOS 1Dだった。フィルムカメラの形を踏襲したこのカメラは、フォトグラファーのフィルムからデジタルへの移行に大きく貢献したのは言うまでもない。
しかし、キヤノンで例えると、旧シリーズであるF1からオートフォーカスのEOS シリーズへの脱皮も時代に則した進化であった。レンズの電子制御化に伴うマウントの変更は、当時、必ずしも全てのユーザーに受け入れられたとは言い難い。

しかし現在、既にEF mountは世界標準と言っても過言ではない数のレンズを販売している。この先のDSLRはもはや今までの形を踏襲する必要は無い。この潤滑なレンズユーザーをターゲットに、より合理的な形、機能を有するデザインに進化する時が来たのではないだろうか?

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